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2013年 山中高女慰霊祭

慰霊祭写真

 母校の前身、広島女子高等師範学校附属山中高等女学校の先輩と教師、合わせて387人が世界初の原爆投下で尊い命を落としてから68年。建物疎開の作業現場に建てられた広島市中区の荒神堂では2013年8月6日も、広島オリーブ会の有志、山中高女OG、地元住民など約80人が出席して、慰霊祭がしめやかに行われました。高齢化が進む中、次世代へ語り継ごうとする動きもみられ、改めて平和の尊さを心に刻む日となりました。
 式典は33回生・津島さんの司会で進行し、今年も福山附属中・高校から石原翔太郎学友会会長ら4人が参列しました。追悼の辞で石原会長は、式典出席にあたり「追悼記」を読んだ経験が「どこか遠い知識だった8月6日が、重みをもった鮮烈な事実となって衝撃を与えた」こと。先輩の人生が理不尽に絶たれてしまった事実に無力感を感じながらも「今の平和は過去の積み重ねの上で成り立っていると忘れてはいけない」と指摘し、「戦争と平和の悲惨さを自分たちが伝え、二度と戦争を繰り返さないと決意を表明する」と述べました。慰霊碑に全校生徒で折った千羽鶴を捧げ、8時15分には市内でサイレンが鳴り響く中、参列者全員で黙祷し冥福を祈りました。
 この日の式典には、平和学習の視察に来ていた名古屋市の小学校教諭と慶応大学の大学院生も同席されました。当初は数多くある慰霊祭の1つとの認識でしたが、わざわざ福山から生徒が慰霊祭に参加している経緯に興味を持たれ、式典終了後に4人の生徒にインタビューしていたのが印象的でした。身近に被爆者がいない地域が戦争体験を継承する、大いに参考になる事例だったと思います。
 慰霊祭は今後も8月6日午前8時から、現地で実施します。山中高女の先輩方を慰霊する灯を絶やないためにも、祈りの場に加わってください。お待ちしています。
(36回生 藤井智康)
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