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美術鑑賞会

~ひろしま美術館 ドービニー展~

2019美術鑑賞


 3月上旬にしては暖かい日が続いた中で、今日は久々に朝から雨。そのせいか、やや肌寒さも感じる。こんな日に限って美術鑑賞会だなんて、出掛けるのがいささか億劫になる。でも、参加を表明した以上、行かないわけにはいかない。おまけに今日が同窓会行事の初参加なのだから。
 同窓会行事をずっと敬遠してきた私が、このたび参加を決めたのには理由がある。学芸員さんの解説付きで料金も格安、しかも解説後は自由に鑑賞できる。良いこと尽くめだ。なんとも自由を校風とするオリーブ会にピッタリの"フリースタイル鑑賞会"ではないか。
 美術館に着くと、すでに同窓生と思われる方々がちらほらいらっしゃっていて、最終的には同窓生の御息女を含め、総勢23名の参加となった。まずは入口で集合写真を撮影し、会場へ移動した後、学芸員さんの解説が始まった。
 学芸部長の古谷さん、声が通って聞き取りやすく、説明も分かりやすい。ただ、説明が上手な人は他の美術館でもいらっしゃるので珍しくはない。彼はそれだけではない、とにかく熱いのだ!この展覧会にかける熱い想いがビシバシ伝わってくる。それもそのはず。この展覧会を開催するために10年を費やしたのだ。10年だ、10年。なんて根気のいる仕事なんだ。そう、古谷さんの10年の片思いがようやく実ったのだ。熱くなるのも無理はない。聞いている私まで熱くなってくる。
 さて、今回の展覧会のテーマ「ドービニー」。ドービニーと聞いてすぐに思いつくのは、ゴッホの描いた《ドービニーの庭》。個人でアトリエ船を所有し、その船に乗って各地を周りながら絵を描いた風景画家。自然とともに生き、あたかも自然の一部となって、刻々と移り変わる自然を描く。
 彼の絵は存命中に高く評価され、多くの絵が売れたそうだ。後に出てくるモネやゴッホにも深く影響を与えている。しかし、彼の名は現代ではあまり知られていない。一方、ゴッホは生前中全く評価されず悲惨な最期を遂げたが、現代では世界中でその名が知られるほどに高く評価されている。この対照的な二人の人生。この世に生を受け、果たしてどちらが良い人生だったといえるのか。そんなことも思いながら、ゆっくりと自分のペースで鑑賞を楽しんだ。
 このたびの美術鑑賞会で、鑑賞以外にも大きな収穫があった。卒業以来、一度も会っていない同級生に会ったのだ。彼女が来ることを全く知らなかったので、突然声を掛けられた時は非常に驚いた。せっかくの機会なので、鑑賞会の後一緒に食事に行き、お互いの近況報告に始まって、同級生の近況、健康や美容、カープの話にいたるまで、話が尽きることはなかった。こうして何十年かぶりに新たな縁が結ばれたことが、何よりうれしかった。
 出掛ける前には、まさかこういう出会いが待っているとは全く思っていなかったので、美術鑑賞会を主催してくださった方々、美術館で声を掛けてくれた彼女に心から感謝します。
 今回参加された皆さま、また是非来年お会いしましょう。そして、この文章を目にしてまだ一度も行事に参加されたことのない方、一度足を運んでみませんか?私のようにすてきなサプライズが待っているかもしれませんよ。

(35回生 広江恵子)
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